一昨日の夜は朝まで踊っていた。
家に帰ってきて、彼女とやり直そうと思った。
メールをして会えるかを尋ねた。
昨日の夜彼女が家に来た。
俺はやり直したいといったが、
彼女はもう付き合うことはできないと言った。
慣れすぎたのが悪いのか、
自分の努力不足と、
彼女との3年間を思い出し、
すごく幸せだったこと色々思い出して、
涙がこぼれた。


彼女はきれいごとを言った。
でも、それは違う。


玄関で「最後」って言って抱きしめた。
彼女も涙をこぼした。
出来ればこんなの信じたくない。
でも、終わってしまったんだと思った。
車で帰る彼女を見えなくなるまで見送った。


彼女が帰った部屋、布団の上で、
寝るでもなく、何かするでもなく、
ただただ、ぼんやりとしていた。
いつの間にか時間が過ぎてしまった。
まだ信じられなかったんだろう。


どうしようもなくなって寝た。


今日の朝は残酷だ。
こんないい天気にするなんて。
布団をかぶって何かよく分からない言葉を叫んだ。


10時ごろ、友人から風俗に誘われる。
このままで家にいたらおかしくなると思い、
友人に会うことにした。
こんな時に金を払ってSEXしにいくなんて男は本当に馬鹿な生き物だ。
何も風俗にいかなくても。
そんなことは分かってる、でも馬鹿でもよかった。
1万円払って30分。
何も出来なかった。
とにかく誰かと話していないと駄目になりそうだった。
30分その女性と話して店を後にした。
友人とお茶して、隣駅のレコード屋まで歩く。
夜うちで飲むのはキャンセルになってしまったけど、
なんていうかすごく助かった。
救われた気がした。
友人に感謝した。


帰ってきて、ビデオを見た。
ボブディランの「Like A Rolling Stone」という曲が、
エンディングテーマだった。
彼女は俺のアイデンティティだったんだ。
これでもまた救われた。
お腹がすいて何故か餃子を作った。
ほんとにうまかった。


全部ほんとの話。